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「関西SP京都 交流会」

  日時 : 2010年5月1日 夕方から翌日朝まで
  場所 : 京都の奥座敷 亀仙人屋敷にて
 
※写真と文章は、長野県飯田市の中山(界屋)昭さんのレポートを 転載させていただきました。
 
まあまあ連休初日渋滞をかわし、ほぼ予定通りに名神栗東インターを出たのは、午後3時過ぎであった。そこから琵琶湖大橋を渡り、桟敷ヶ岳の山塊をくぐり抜けて、「右京区京北上黒田」を目指す。

なになに、南信濃の山中をあちこち走破しているのだ。洛北の山道なにするものぞ。分け入った国道477号は、国道とは名ばかりの「酷道」。対向車とすれ違うスペースもほとんどない杣道が延々と続く。左右は北山杉の山林、あるいは一方が谷底。幸い、すれ違うクルマもなく、なんとか鞍馬から上がってくるやや広い道にたどり着く。

ここからも狭いながら、ときどき2車線になる。神経張り詰めの緊張運転1時間半、ようやく目的地「亀仙人」宅へ到着しました。
ここが仙人の家。江戸時代の民家を買い取ったとか。
豪農の家ですよ。
往来はこんな感じ。この遙か先に、琵琶湖へ続く「酷道」があるのよ。山には新緑と山桜、里には八重桜と、なかなか鄙でも風情があります。さすが僻奥でも京都です。
蔵を見上げると、ふつう「水」と描かれているところが「WATER」になってます。仙人のナイスセンスっ。 「こんにちは」と入った旧家内。
はいはい、もう早い方は缶ビールを飲んでますね。わたしも荷物を置いて、カメムシを踏みながら(ホント)缶ビールを持っていろりへ。なんとなんと、早くも火がくべられ、初対面の皆さんと挨拶交換です。
続々到着する参加者を待ちながら、DVDでブルースギターを鑑賞したりのギター談義でありました。
ここが今宵のステージになるスペース。夜が深まるにつれて、どんどん冷気が入ってきますから、いろりとストーブは欠かせません。5月でっせっ。
その前に腹ごしらえは、隣家で今し方さばいてきたというカシワの鶏すき、山菜天ぷら、巻き寿司、稲荷に木の芽和え。立ち姿の怪しい方が、家主の仙人様であります。髷を結ってます。怪しいっ。 と、ここでおもむろに演奏開始っ。
キャンプさん(画像の左で切れてます)が唄本を持ち出し、左からつぶさん、denさん、Benさん、仙人、マロさんがかぐや姫ヒットパレードでありました。
えええ、今夜はこんなペースなの??
いやいや、席を改めて順番に演奏開始であります。トップはウエストキャンプさん。坂本冬美ちゃんとか、新しいところや加山雄三で攻めます。仙人の伴奏付き。ちなみにうしろの時計は止まってます。 次はご指名であたくし。ギタールーツの紹介と云うことで、中川イサト師匠「六番町Rag」、ぼちぼちいこかから「梅田からナンバまで」など。
小学校校長の伊藤さん。説得力ばっちりの歌唱でさだまさしっ。ハンドルは「さだまさか」。 こうさんは、本名「浩」からのハンドル。こちらも迫力の歌唱で、オリジナルや長渕など。 けっこう煙いっ。目がしぱしぱするので、めがねでしのぎます。 おできさん。なんと、高田渡さん京都時代のおともだちっ。声は岡林、唄は渡でした。
テクニシャンのマロさん。実は同じ長野県出身。ほっとけばいつまでもインスト弾いてます。 夜は更け、演奏順を待たず「オールナイトやでっ」と云ってたdenさん撃沈。Benさんも添い寝。実はどちらも田中さんなので、“田中Den・Ben”でんねんっ、と漫才コンビになります(うそ)。2時頃起きて、4時まで演奏したとか。私は死んでました。 亀仙人のインスト演奏っ、圧巻。私の隠し球など、ことごとく打ち返されました。 つぶさん。あっさりと「くじら」とか。
私は二巡目をやり損なって、やや不完全燃焼でしたが、仙人に絡んで頂き、あんなインスト、こんなラグタイムを一緒に演奏でき、大変満足でした。でもって、とりあえず深夜2時頃就寝でした。 翌朝は、さすがに親父の集まり。あんなに夜更かししておいてみんな6時半頃起きてます。8時前には誰もいなくなりました。後片付けは?? と後ろ髪を引かれながら、「いやいや、仙人起きて来ないから」と云われ、また誰もいない寂しさに、8時に帰路につきました。

それから連休大渋滞にもまれ、帰宅は午後4時でありました。
いやー、大型連休中のイベントは、以後避けよう。
しかし、「もっとギター弾かねばっ」という刺激っ。
これこそが、この手のイベント最大の収穫でありますね。 
強者どもが夢の跡。もう誰もいない午前8時前。